新しい木造建築への取り組み

Cross Laminated Timber

木の魅力と
性能を兼ね備えた
優良木材

板を互いに直交させて重ね密着させた木材パネル「CLT」。高知県は2014年に大豊町で全国初のCLT工法が採用されたCLT先進県です。

当事務所でもCLTを主に事業用物件を積極的に取り入れています。CLTはゆがみが少なく、安定性が高い建材のため、すでに欧米では8~10階建てのビルが建築されるほどの実績があります。

高い耐震性も誇り、実験では阪神・淡路大震災規模の地震でも問題がありません。分厚いパネルであるCLTは耐火性能にも優れています。

さらにCLTの原料となる木には、温度や湿度を調整する機能のほかに、高いリラックス効果も期待できます。

県産材普及の
一助となるために

県産材のCLTを取り入れることは、高知県の森と林業を育てていくことです。

現在、高知県を含む国産木材はコストの面では外国産木材には劣っています。しかし県産材CLTが普及が進むことで、森の間伐及び、伐採・加工・運送などの関連産業に還元されていきます。

その動きが活性化することで、将来的にはコストが抑えられるはずです。工期が短いというメリットも加味すれば、トータルで建築費の削減にも貢献できます。

荒廃する森や衰退の一途を辿る林業を支え、美しい自然と地域活性にも役立つCLTをぜひお試し下さい。

CLT以外の
木造の可能性

木材の温もりは人に安らぎや癒やしを与えてくれます。市街地に木造建築が増えることで、街全体の表情も穏やかに変えていくことができます。

当事務所ではCLT以外にも、新しい木造建築の工法にも取り組んでいます。そのひとつが「A型トラス」。

従来、トラス工法は鉄骨を組み合わせて強度を増す手法でした。A型トラスは木材でトラス構造を実現した新しい工法。屋根に使用する場合は、柱が不要となり、木の質感と広い空間の両立を実現しました。

実験により十分な強度も証明され、公共施設等でも採用されています。